酸熱トリートメントで失敗
こんにちは🌟大嶋直樹です。
いつも大変お世話になっております。最近やっと落ち着いてきました。3、4、5、6、7月と怒涛の忙しさが続き、ここまで忙しかったのは人生初めてでした。そんなこんなの5ヶ月の間に数多かったトラブルをご紹介したいと思います。最近、他店様にてトリートメントやヘアカラーの施術でトラブルが多く、取り返しのつかない事態も発生しておりますので、御紹介しておきます。
【トリートメントとヘアカラーの失敗】
- トリートメントをしたのに髪がギシギシでボロボロになってしまった。
- トリートメントをしたら髪が臭くなってしまった。
- トリートメントをしたらヘアカラーの色が落ちた。
- トリートメントをしたらカラーをしていないのに髪が明るくなってしまった。
- カラーをしたら髪がギシギシでボロボロになってしまった。
という事がかなり多く起きております。
『トリートメントの失敗』
髪質改善という名前のトリートメントをして、髪を綺麗に扱いやすくしたいのに逆に髪が傷んで扱いづらくなっている女性がかなり増えています。そのようなご新規様が毎日御来店下さいました。また顧客様がご予約が取れなくて仕方なく他店に行ったら、髪が傷んで逆に扱いづらくなってしまったというケースもありました。
その理由の主な原因は、トリートメント剤に含まれる「グリオキシル酸」という『強酸成分』です。わざわざ髪に負担のかかる『酸』と『熱』を使用して、髪質改善トリートメントという名前を付けて縮毛矯正をかける行為なんです。
残念ながらトリートメントというのは真っ赤なウソなんです!
何故このような事態が沢山起きているのか、その背景を説明させて頂きます。
最近よく美容室のメニューで見かけるようになった髪質改善という名前のトリートメントは、別名酸熱トリートメントとも言われており、簡単に説明すると、【数種類の酸をアイロンの熱などを利用して髪の内部を結合させる】そんなトリートメントなんですが、わざわざ髪に負担のかかる『酸』と『熱』を使用して、髪質改善トリートメントという名前を付けて縮毛矯正をかける行為なんですが、美容室でこのように説明されることが多いそうです。(お客様に聞きました。)
「こちらの髪質改善トリートメントをするとクセが落ち着きますよ。」
「こちらは髪質改善トリートメントなので縮毛矯正よりクセを伸ばす力は弱いですが髪が傷みませんよ。」
「こちらの髪質改善トリートメントを3回やるとクセも落ち着いて髪も綺麗になりますよ。」
この会話とセットでストレートアイロンで綺麗に仕上げた動画や画像を見せられると、大体の人は信じますよね。
では何故その酸熱トリートメントで、こんなに髪が傷んでしまう女性が増えているのでしょうか?
「髪質改善トリートメントだから傷まない。」
「髪質改善トリートメントだから縮毛矯正より傷めずに癖が落ち着く。」
「髪質改善トリートメントを3回やると髪が綺麗になる。」
「最近流行りの新しい髪質改善トリートメント」
このように認識をしている美容師に言われて信じてやった結果が、
【根元から毛先までギシギシ】
【もみあげと襟足は断毛】
【アホ毛は硬く焦げている】
【癖は全然伸びていない上に落ち着いてもいない】
というような全く逆の結果になっています。そのようなお客様の髪は、地毛にクセはあるものの、その根元数センチを触れば全然綺麗で柔らかい普通の癖毛です。
何故このような酸熱トリートメントによる失敗が、今頻繁に起きているのかというと、それは「グリオキシル酸」による酸熱トリートメントのせいです。
「髪質改善トリートメントだから傷まない。」
「髪質改善トリートメントだから縮毛矯正より傷めずに癖が落ち着く。」
「髪質改善トリートメントを3回やると髪が綺麗になる。」
「最近流行りの新しい髪質改善トリートメント」
これらの売り文句を作ったのもグリオキシル酸による酸熱トリートメントです。
にも関わらず、
【根元から毛先までギシギシ】
【もみあげと襟足は断毛】
【アホ毛は硬く焦げている】
【癖は全然伸びていない上に落ち着いてもいない】
このような状態になってしまうんです。
私の周りの縮毛矯正を得意とする美容師さん達が、口を酸っぱく揃えて言います。「グリオキシル酸で傷んでいる髪に縮毛矯正をかけるほどリスクが高いものはない」それほどグリオキシル酸による酸熱トリートメントでダメージした髪は、凄腕の縮毛矯正を持ってしても、綺麗にはできないのです。
またグリオキシル酸には更に2つのデメリットがあります。それは臭いとカラーの変色です。基本的に酸熱トリートメントは塗布して流して乾かしてストレートアイロンをして終了です。最後にストレートアイロンをして熱で内部を結合させるので仕上がりは必ず艶々のピッカピカになります。ただその工程の中で必ずヘアカラーの色が落ちます。これは普通のヘアカラーの色落ちの褪色では無く変色です。またカラーをした事がない方でも髪の色は明るくなってしまいます。そして美容室から帰って初めてシャンプーをする時に、髪から独特の臭いがします。これが酸熱トリートメントが臭いと言われる原因でもあるのですが、臭いの元はグリオキシル酸が原因です。
酸熱トリートメントや髪質改善を勧められた時に色落ちと臭いの説明があれば、それはグリオキシル酸を使用した酸熱トリートメントになります。
また、最近では、【マレイン酸】【レブリン酸】【フマル酸】【コハク酸】など、グリオキシル酸以外の酸を使うトリートメントも増えておりますが、これらもグリオキシル酸と同様の結果になってしまいますので、他店でトリートメントをされる際はくれぐれも気をつけてください。ちなみのこれらの酸をカラー剤に混ぜて、「ツヤカラー」とか「ウルツヤカラー」とか適当な名前をつけてカラーをする美容室も沢山存在しております。これを縮毛矯正の上にやったら一発でチリつきます。そして二度と治りませんので、くれぐれも気をつけて下さい。最近他店でこのようなヘアカラーをされて髪がダメージしているお客様もかなり増えておりますので、こちらにも気をつけて下さい。これでカラーしてダメージをした髪に縮毛矯正を施すのは至難の技であり、綺麗な仕上がりにはなりません。。もちろん縮毛矯正の上に酸熱トリートメントをしたら一発でチリチリになりますので、そちらも気をつけて下さい。
最近はInstagramでかなりの情報が飛び交っていて、一般のお客様は元より、美容師側も情報の真偽を掴み難くなっています。私自身も、このようなダメージを負ってしまっている女性を多く見るのが現状ですので、酸熱トリートメント(髪質改善)をやらないようにして下さい。一回で効果を実感できなかったら繰り返しても絶対に効果はありません。またくせ毛の悩みに関しては髪質改善トリートメントよりも縮毛矯正が一番有効です。
ご友人や職場の方などで、【髪質改善をしているけど髪が綺麗にならない。】【癖毛に悩んでいる】そんな女性が、この内容をシェアしていただければと思います。
世の中に、くせ毛で悩む女性が少しでも減る事を願っております。